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飼育アドバイス

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最近巷では猫ブームと言われていますが、その理由の一つは猫が犬ほど手がかからないからだといわれています。でも、手がかからないからといって、食事をあげて、トイレを掃除するだけだと、猫は退屈しているかもしれません。

ここでは猫が幸せに暮らすための工夫についてお話していこうと思います。

室内飼いか、外飼いか

外で暮らす野良猫の平均寿命は3~5歳と言われています。普段は室内で生活している子でも、外に出しておられる場合は伝染病にかかったり、猫同士のけんかや交通事故にあったり、また犬に襲われたりすることがあります。何度か外に出してしまうと、猫は外の見回りをしないと気がすまなくなってしまい、出たがって鳴く姿に飼い主さんが根負けしてしまうことが多いようです。猫が窓から外の世界を見ているのは、外に出たいからではなく、外の世界を見ることが好きなだけなので、見ているからといって出す必要はないのです。

室内で暮らす猫に用意してあげてほしいもの

人に飼われている動物が、様々な正常な行動(猫であれば、ハンターとしての行動や隠れることなど)をとれるように飼育環境を工夫することをエンリッチメントといいますが、エンリッチメントを心がけることで動物の困った行動を減らし、心理的な健康を改善することができます。

適切な食事

猫は純粋な肉食動物ですが、肉や魚をあげておけばいいわけではなく、バランスよく栄養を取って病気を予防するためには、キャットフードをあげていただくことをお勧めします。総合栄養食の表示のあるものを使うようにしましょう。

新鮮な水

祖先が砂漠に生息していたリビアヤマネコであるためか、猫はあまり水を飲みません。膀胱結石や膀胱炎、慢性腎不全などの泌尿器疾患が猫で多いのは、そのためだといわれています。飲水量を増やす工夫としてステンレスの食器を陶器に変えてみるというのも一つ。また、蛇口から流れる水が好きな子には、専用の給水器もあります。ぬるま湯の方がよく飲む子、冷たい水が好きな子、猫によって好みは様々ですので、いろいろ試してみるといいかもしれませんね。

外が見える高い場所

前述のように猫は外を見ることが好きなので、外が見える高い場所を用意してあげましょう。なぜ高い場所かというと、外の猫と同じ目線で目があったり、近づいて来られたりするとストレスに感じる猫が多いからです。猫は高い位置からいろいろなものを見下ろすのが好きなんです。

隠れる場所

野生で過ごしていた猫の祖先は小さいハンターでした。自分より大きな動物に襲われることもあったため、猫になった今でも隠れる場所があると安心します。隠れる場所はいろいろ用意してあげると猫は喜びます。猫用ベッドはもちろん段ボール箱や本棚の空いているスペース(時々本の位置を変えてあげると飽きなくていいですよ!)、洗濯物を入れるかごなど猫が入れそうなものを見つけたら、気持ちいい毛布などを敷いてあげましょう。

上下運動ができる場所

猫の祖先は樹上で生活していたので、猫も高い場所に登ると安心します。キャットタワーもいいですが、家具の上など登ってもいい場所を用意してあげると猫はうれしいし、運動の機会にもなります。また高齢になってくると、動く理由がないと上下運動しなくなりますので、食事を階段の途中や少し高い場所に置くなどしてあげると運動の機会になります。

安心できる寝床

安眠を邪魔されない場所に、気持ちのいい肌触りのものを敷いたベッドや箱などをおいてあげましょう。

爪とぎ

爪とぎを置いているんだけど、そこで研がずに壁やふすまで研いでしまう・・・という方もおられると思います。爪とぎは部屋の入り口や他の動物が見える場所など縄張りを意識するようなところや寝る場所に近くに立てて(垂直にして)置くと、猫が好んで使ってくれます。

暇つぶし

食本能を満たすため、そして暇つぶしのため、おもちゃを使って遊んであげましょう。猫じゃらしや鈴の入ったボール、ねずみのおもちゃ、紙をくしゃくしゃっと丸めたものなどで本能がくすぐられます。ただし、おもちゃや紐を飲み込んでしまうと腸閉塞になる恐れがありますので、なんでも飲み込んでしまう子には、飲み込めるサイズの物は与えないよう、またおもちゃを置きっぱなしにしないようにしてください。おもちゃを食べてしまう子でなければ、鈴や羽を紐の先につけてドアノブなどに結んでおくと、そこを通る時に遊ぶこともできますよ。

仲間

もしも猫を複数飼うことができるなら、子猫でもらってくる時に兄弟、もしくは同じ月齢くらいの子を二匹で飼い始めると仲良く遊べて退屈しないで済みます。ただし、すでに大人になった猫のいる家に新たに子猫をもらってこられる場合は、先住猫が受け入れてくれるかどうかは、その子その子で違います。特に最初にいきなり会わせて、大人の猫がびっくりしてしまうと、その後ずっと子猫が近寄ると怒るようになってしまうかもしれません。
初めはお互いが使ったタオルを交換(匂いの交換)するところから始め、少しずつ近寄れるようにしていきましょう。

トイレについて

トイレが気に入らないために膀胱炎などの排せつの問題が見られることがあります。猫にとって心地の良いトイレとはどんなものでしょうか?

  1. 安心できる場所に置いてある
    玄関など人が出入りする場所や、仲の良くない猫が見ている場所などは嫌がることがあります。
  2. 複数飼いの場合
    猫の数+1個のトイレを、離れたところに別々においてあげましょう。
  3. トイレの形
    体がぶつからないくらいの大きさの、蓋のないものを好みます。
  4. 匂いが大切
    汚れて臭いのするトイレは嫌います。また匂いつきの砂もいやがる場合があります。砂が新しく変わるとそのトイレを使わなくなることもありますので、砂を変更するときは元の砂と混ぜて徐々に変える方が無難かもしれません。
飼い主さんとのふれあい

猫を撫でる時は、首より上を撫でてあげると猫は気持ちよさそうにします。猫同士でなめあうときも頭をなめあいます。小さな子猫がお家に来た時には、お母さんの代わりにやさしくなでて、スキンシップをたくさん取ってあげてください。

外にも出る猫にしてあげてほしいこと

去勢・避妊手術

雌猫を外に出しておられる方は、子猫が生まれると困るので避妊しておられることが多いと思いますが、雄猫の場合は去勢手術されていないことがよくあります。去勢していない雄猫はケンカをしてしまうことが多く、けがをしてしまうだけでなくケンカ傷から伝染病をうつされてしまうこともあります。また、外で望まれない子猫がたくさん生まれる原因にもなりますので、去勢手術してあげてください。

迷子札

これは室内外の子にも言えることですが、万一の時のために首輪に迷子札をつけたり、マイクロチップを挿入しておくことをお勧めします。


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