カテゴリ

最近のエントリー

住所:山口県防府市開出本町12-9
電話:0835-22-4711

【診療時間】
[月~土曜日]
午前 9:00~11:30
午後 15:00~18:30
(12:00~15:00 は手術の時間です)
[日祝日]
午前 10:00~11:30

【診療動物】
犬、猫、ウサギ、フェレット、
ハムスター、小鳥

アクセスはこちら

出勤表
日本獣医がん学会

HOME > 飼育アドバイス > ハムスター

飼育アドバイス

< Prev  |  一覧へ戻る  |  Next >

ハムスター

ハスターの飼育方法

ハムスターは乾燥地帯が原産のげっ歯類です。そのため湿気に弱いのが特徴です。野生では一日に多くの距離を移動して食べ物を探し、地下深くに穴を掘って生活します。皆さんがよくご存じの「ほおぶくろ(頬袋)」に食べ物を詰めて一生懸命移動する姿を想像すると、とても微笑ましいですね。
小さなケージで飼育ができ、手乗りになれば小さな子供からお年寄りまでふれあいが可能な生き物で、飼い主初心者の方にも飼育しやすいといえるでしょう。お子さんに初めての飼育を経験させる目的で飼い始める方も多いようです。
ハムスターには様々な種類があり、個性も違います。一般的に小さい種類のハムスターはかわいらしくちょこまか動いてせっかちさんが多いのに対し、大きめな種類のハムスターは表情も豊かで面白い子が多い印象があります。

平均寿命

一般的に寿命は2年程と短命な印象ですが、ハムスターは性成熟が1-2ヶ月で終了する生き物です。つまり生後数カ月でもう立派な大人になる彼らにとってみれば、2年というのはとても長い時間と言えるかもしれません。

飼育環境

用意すべきはケージの他に回し車、トイレ、床敷き、フード入れ、給水ボトル、隠れるための小屋です。ハムスターは基本、1ケージに1匹の個別飼育です。特にオス同士は激しいケンカになることが多いので一緒のケージでの飼育はやめましょう。
ケージはペットショップなどで様々なハムスター用のものが販売してあります。プラスチック製や金網製などありますが、それぞれ特徴があります。プラスチック製は保温は比較的効きやすいのですが換気は悪いため、床敷きを清潔に保てるようにしましょう。金網製は通気はよいのですが冬の寒さには気を付けましょう。また網に手足をかけてケージを登ったりかじったりすることが多いため、天井が高すぎるケージだと落下して怪我をする可能性もありますので注意しましょう。
回し車はケージの壁との隙間にハムスターが挟まり動けなくなることもあるので、気を付けて選びましょう。また、回し車の網の隙間に足が挟まって足を痛めたり骨折したりしないように、その子の体格に合う回し車を選びましょう。
砂浴びはハムスターにとって体を清潔に保つために必要な行為です。トイレは砂浴びができるよう、体よりも少し大きめの物を用意するといいでしょう。砂が飛び散ってしまうのでカバー付きの物もお勧めです。
床敷きにも様々な種類があります。木くずや紙パルプが一般的です。最近はハムスター飼育用の土も販売されているようです。
給水ボトルはボール式やばね式などありますが、ハムスター自身がその先端を押して水を出すことができるか、また先端から水がこぼれていないかも確認しましょう。
小屋を「巣」として利用できるようにちぎったティッシュペーパーや綿などを一緒に置いておくと喜んで巣作りをしてくれるでしょう。小屋は天井が外せて掃除がしやすいと便利です。

健康管理

ハムスターは夜行性動物です。昼間は多くの時間を睡眠にあて、暗くなってから活動を始めます。そのため夜は部屋をなるべく暗くしてあげましょう。
生活する至適温度は一般的に18~26度位とされています。つまり日本の冬はハムスターにとって明らかに寒すぎます。室温が低すぎると冬眠してしまうことがあり、冬眠をすると死亡してしまう例が多いです。注意をしましょう。冬は暖房やヒーターを付けるなど工夫して暖かくすると良いでしょう。一方、夏も室温が34℃を超えると短時間でも熱中症になり死亡してしまう例があるため、クーラーの使用や保冷剤をケージの近くに置くなど工夫しましょう。また高齢になると暑さや寒さに対してさらに弱くなるため注意が必要です。
ハムスターは食餌を巣に持ち帰り貯蔵する習性があります。しかし、ケージ内の小屋に古い餌をため込んで腐敗してしまうことがあるので、定期的に巣の中の「宝物」は掃除してしまう方が良いでしょう。

食餌管理

ハムスターは雑食動物です。野生では野菜や穀物から小さな昆虫類まで様々なものを食べます。実際にバランスの良い食餌を家庭で再現するのは困難なため、ペットショップ等でハムスター用のフードを探してみましょう。
ハムスター用のフードにはペレットタイプのものと穀物や果物などが多種類入ったミックスフードタイプがあります。ミックスフードタイプは好きな果物や穀物ばかりを食べる傾向が出やすく、栄養バランスが偏ってしまいがちです。一方ペレットタイプは見た目の派手さはミックスフードタイプに比べて有りませんが、栄養のバランスが均一になっているためお勧めです。
また、ハムスターはヒマワリの種を好む子が多いですが、ヒマワリの種は脂肪含有量が多いため、与えすぎは体によくありません。1日~1週間に数粒以下に抑えるようにしましょう。その他にもハムスター用のおやつとして多くの製品が販売されていますが、糖分や脂肪のとりすぎから肥満になる子も多いので、与える量に気を付けましょう。

病気

1.ハムスターの皮膚疾患

皮膚疾患の一つに感染症を挙げることができます。感染症の原因は主に、細菌・真菌(カビ)・ダニに分けられます。脱毛やフケが見られ、かゆみを伴うことが多いです。そのほかにアレルギー性やホルモン性、栄養性の皮膚疾患が見られることもあります。ハムスターに脱毛ができたりかゆがったりしている場合は病院で診察を受けましょう。

2.ハムスターの下痢

ハムスターの良便は円柱形(楕円形)のコロコロした小さな固形状です。体が大きいハムスターほど一般的には大きめの便をします。もしも便がゆるかったり液体状であったりする時は、なるべく新しい便を持って病院へ行き検査をしてもらいましょう。寄生虫が便検査で発見されることがあります。寄生虫と言ってもハムスターにとって害のないことも。しかし、中には人への感染の可能性を否定しにくい事もありますので、過剰にではなくとも、掃除や遊んだ後の手洗いなどはお勧めします。しかし、下痢の原因が寄生虫だとは限りませんので、気になる場合は獣医師に相談するのがよいでしょう。

3.ハムスターの歯牙疾患

ハムスターは前歯(切歯)が生涯伸び続けるため、歯の噛み合わせが悪い状態(不正咬合)があると過剰に歯が伸びすぎてしまいます。その結果切歯が巻いて頬や顎の粘膜を傷つけ、時には刺さることもあります。
食餌を食べにくい様子や食欲低下で、飼い主さんが異常を感じて来院されることが多いです。また、落下事故で歯が折れたり、ケージを齧り過ぎたりすることで不正咬合を起こす例もあるようです。

4.ハムスターの頬袋脱

食べ物をほおばって運ぶ時に役立つ頬袋ですが、時折頬袋が反転して出てくることがあります。一旦飛び出してしまった頬袋はまず元には戻りません。そのままにしておくと、粘膜面の乾燥や血行不良によって頬袋の部分が壊死してしまい、感染が生じる可能性があります。そのため、縛って切り取る手術をします。
頬袋が出てしまう原因ですが、頬袋内に入れっぱなしの食べ物が腐敗して炎症が起きることが関連していると言われたり、頬袋の奥にある分泌腺が問題だと言われたりしますが、はっきりとは分からないことも多いです。

5.ハムスターの腫瘤

ハムスターの腫瘤・しこりはおそらく皆さんが思っているよりも高い頻度で発生します。耳にできる小さな腫瘤から、皮膚や乳腺にできる大きな腫瘤、また腹腔内にできる腫瘤まで様々です。腫瘤は良性または悪性の腫瘍であるケースと、腫瘍ではないケースとがあります。気になるしこりを見つけたら早めに診察へ向かいましょう。

6.ハムスターの感電

ハムスターをケージから出してお散歩させることもあるでしょう。その際は電気コードにはよく注意をしておかなくてはなりません。コンセントの入ったままのコードを噛んで、口や頬を大やけどすることもあり得るからです。部屋でお散歩させたい場合はしっかり見ておくか危険なものの無い専用の場所を作る(衣装ケースなどの活用も考えられます)、またはハムスターを中に入れてハムスター自身が中から転がして移動できるボール(市販されています)などに入れてから部屋に放つなど工夫しましょう。
 感電以外にもお散歩はハムスターにとって危険がいっぱいです。全速力で走られると意外と早いので、逃げ出したりしないように注意しましょう。中にはハムスターが勝手にケージから脱走して事故にあうケースもあります。一つ一つ工夫をしたり気を付けてあげることで避けられる事故は、なるべく減らしてあげたいですよね。


< Prev  |  一覧へ戻る  |  Next >

このページのトップへ